3月21日にはお彼岸の中日でした。
お彼岸というのは、太陽が真東から上がって真西に沈む昼と夜の長さが同じになる春分の日を挟んだ前後3日間、合計7日間をいいます。
仏教では極楽浄土が西方にあると考えられています。真西に太陽が沈む彼岸の中日にあの世への門が開くといわれてきました。そこで日本では古来から先祖がいる極楽浄土を思い、先祖供養を彼岸にするようになりました。
西上総の地域では、人が亡くなるとお彼岸に地蔵札を貼る風習があります。これは「お地蔵様に仏様を守ってもらう」とか「亡くなった方がお世話になる」「法要だけでは足りないといけない」ので、寺院に行って戒名札を作ってもらい、家族や親族が連れ立って、辻辻のお堂や地蔵に仏が迷わずに成仏できるようにと念じつつ札を貼るのだそうです。
当寺では春秋の彼岸に、地蔵札を貼りに来る方が多くいらっしゃいます。
地蔵札を貼りにいらっしゃることはご功徳も得られ、よいことなのですが、当寺の四国遍路八十八カ所写し霊場は、山の中にあるので山道を歩く対策をして来られた方がよいと思います。
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